アジア最大規模の熱帯雨林が広がるインドネシア。その森林面積は世界第8位の約9,400万ヘクタール(※)、地球上に残存する熱帯雨林の約10%を占めます。地球上で最も生物多様性の豊かな国ともいわれ、哺乳類の12%、爬虫類・両生類の7.3%、鳥類の17%がこの地に生息しています。
しかし、過去40年に渡る違法な森林伐採や火災などによって、熱帯雨林は急激に荒廃。特に2015年春にインドネシア各地で発生した森林火災は、過去20年間で最悪の規模となり、数か月にも渡り延焼を続けました。この火災により、最終的には260万ヘクタール、東京都12個分にも及ぶ熱帯雨林が消失してしまいました。
水にも、空気にも、海にも、大地にも森林の力が欠かせません。
太古の樹木から生まれた石油を使う現代生活も森林の力の賜物です。
人は“かつて”ではなく、“今なお”森林とともに生きる「森の人」です。
しかし現代に生きる私たちの森に対する意識はどうでしょうか。
私たちが無意識のうちに享受している豊かな森林資源。
その一方で、森が置かれた残酷なまでの現実を理解している人がどのくらいいるでしょうか。
more treesは、そんな私たちの意識を呼び起こす存在としてオランウータンに注目しています。
インドネシア語で「森の人」を意味し、森の中で独自の知恵と家族とともに生きる彼らは
現代の「森の人」の象徴であると言えるでしょう。
しかし今、彼らの森は、次々と破壊され失われています。目を覆いたくなるほどの惨状です。
彼らの森を救い、未来を作ることは「森の人」たる私たちの意識を蘇らせることに他なりません。
BE FOREST PEOPLE.
「森の人」オランウータンを見つめ、私たち人類が再び森林とともに生きる
「森の人」になるためのプロジェクトが、今、始まります。